2024/10/21 12:58
九十九里トライアスロン2024
ミドルディスタンス(今村選手)
4:35:15 (総合3位)
99Tの2024年、Zoot JAPANは副賞の協賛をさせて頂きました。
今回は今村選手からトライアスロン初心者アドバイスをふまえながら、実際のレースの報告を頂きました。
・着用したZootシリーズ(今村選手より感想)
①トライスーツ
今回使用したウエアはメンズエリートシリーズ P1トライスーツです。
これは、エアロを追求したウエアで、スイムから上がってもすぐに乾き、バイクパートでも伸縮性がよくストレスがありません。
内側の縫い目も特別で擦れることがないので肌が赤くなることもありません。
また、このウエアについているパッドが機能的でバイクパートで股のサポートがいいのですが、ランパートで全く気にならないのでとても使いやすいです。
デザインについてはZootならではでとても気に入っています。
②カーフスリーブ
今回はウエットスーツ着用だったので、初めから着けてレースしました。(レースによっては、ウエット着用なしの場合レギュレーションで着用不可なのでスイム終了後にトランジットで着用する)
バイクでは空気抵抗を、ランでは圧着で血行を促進ランがしっかり走ることができました。
③Tri bag
ヘルメット、シューズ、ウエットスーツなど荷物が一つにまとめられるので、とにかく楽です。
移動がしやすいのでかなり助かりました。
また、濡れたものは分けて入れられるので他のもが汚れる心配がない。
サングラスもフリース付きの場所があるのでキズがつきません。
・スイム 33:42 (6位)
スイムスタートは最前列からスタート、海へ流れ込む川を上ってい行き、折り返して下ってくる泳ぎやすいコース。
第一部位までは50mくらいで、そこを右に曲がると約900m上流へ、泳ぎはじめて前の集団に続いて泳いでいたが、少し離れてしまい単独泳、周りに人もいなかったのでマイペースで泳ぎ折り返し。
流されてるのか下手なのか、コースロープから何度か離れてしまいロスしてしまったけどここは焦らず淡々と。
最後のブイを左にまがってスイムフィニッシュ、週に2回泳げていたので、ウォーミングアップな感じで余裕。
何番目にスイムアップしたのかわからなかったがここからトランジットまでが長い。。。笑
◎スイムアドバイス
まず大切なのは、自分の泳力をしっかりと理解してウェーブ (泳ぐ組)を選択することです。スタートする前にはコース、周回があれば周回数、泳ぐ時に何を目標にして泳げばいいのかをしっかりと把握しておく。
今回の場合であれば、1周回、始めのブイを右に曲がってコースロープ沿を泳いで二つ目の橋を越えたら折り返し、またコースロープ沿を泳いで黄色のブイを左に曲がってフィニッシュ、というような感じ。
・T1
1kmくらいあるレッドカーペットをウエットスーツを脱ぎながら走る。前の選手はウエットを脱いで肩にかけて走っている。走りながら2〜3人抜いてトランジットへ、応援している人に3位と教えてもらいそのままバイクスタート。
◎トランジッションアドバイス
脱いだウエットスーツを所定の場所に置き、まずはヘルメットを被る。サングラスをする人はこの時に装着する。
シューズを履いて自転車を乗り出しのマウントまで押していく、この時トップであればばらけるが、混雑している時は周りをよく見て譲り合ってぶつからないようにする。気持ちよくレースするためには大切。
・バイク 2:24:18 (14位)
バイクコースは始め細い道路を4〜5回曲がって自動車専用道路へ出る。そこからはアップダウンはあるが、比較的走りやすいコースになっているので淡々と走ることができる。
始めたばかりの人にもお勧め。今回は風が強くて往路はキツかったイメージ。
40kmくらいまでは近くにいた選手と抜いたり抜かれたりを繰り返しながら走っていたがその後はほとんど1人旅。
後半70kmくらいでバイク速い選手2人に抜かれましたが気にせず追い風に乗ってトライアスロン楽しいなぁと思いながら淡々と。
いよいよラスト、トランジットに駆け込む。
◎バイクアドバイス
バイクも同様、コース、周回、アップダウンなどを把握しておく。
今回は自動車専用道路でとても走りやすく、コースの幅も広めなので初心者にも安心して走ることができるいいコースです。ドラフティング(前の自転車の後輪から自分の自転車の前輪までの距離)しないようにしっかりと間隔をとる。(今回は10m)
距離が90kmと長いのではじめから突っ込みすぎないように要注意。後半漕げなくなってフィニッシュできなくなる可能性もある。
ロードバイクでもタイムトライアルバイクでも体を低くし、風の抵抗を少なくして走行する。今回は行きが向かい風、帰りが追い風基調でした。
自転車パートでも焦らず周りの選手は気にせず自分のペースを守って走ること、また次のランに向けてしっかりと補給をすることも重要です。
何ヶ所が段差があるのでスピードに気をつけて走行し、暑さがきつい時は水を体にかけたりして冷やす。
バイクフィニッシュの時に気を抜くと転倒につながるのでしっかりと集中する。
・T2
自転車をラックにかけて急がず座って靴下を履き、シューズを履いて紐を結ぶ。
キャップをかぶってランスタート。
3:04:18 で7位通過。
◎トランジッションアドバイス
バイクをラックにかけ、ソックス、シューズを履く時には立ったままではなく座ってしっかり履く。キャップ、サングラスをかけて笑顔でランスタート。余裕があれば少し水分補給もする。
・ラン 1:28:00 (3位)
スタートしてキロ4分切るくらいで走っていると、心拍が202まで上がっていきたでペースを落とす。周回コースに入ると目の前に離れていたはずの選手がいる。
なんで??と思って追い抜き様に話しかけると、コースを間違えたとのこと、1人抜いていたので、現在5位で走っている。
さらに1人を周回コースでパス。こんなにキツかったかなぁとペースを少し落とし4分半くらいで走っていると、知り合いが応援してくれているのに気づきペースを落とせなくなった。やっぱり応援て大切だし、ほんと力になる。
海沿いのランコースに入ると2位を走っていた選手がコースミスして戦線離脱したのを知り、今、3位。そこから最後の長い直線に入るところでもう1人選手をパスして2位、足はかなり重くなってきていたが、これはいい感じと思って走っていると、折り返しで後ろから赤いウエアの選手の猛追を知る。せっかくいい位置でレースできているので、このチャンスを逃すわけにはいかないと必死で逃げる。けどそんなにペースは上がらない。
ラスト1.5kmで、さらに後ろから来ていた黒いウエアの選手に抜かれてしまった。後ろを振り向くと赤いウエアがチラッと見える。流石に抜かれたくないと思いギアを上げて走るがなかなかペースが上がる訳もなくきつい。
ゴール手前300mくらいで後ろを振り返ると、赤いウエアの選手は見えなくなっていたが気を抜くことなく走りきろうと考えフィニッシュへ。
フィニッシュの瞬間は優勝したかのようにフィニッシュテープを空へと突き上げた。
この瞬間は格別なもの。やり切った。
結果総合3位、運も実力のうちと言うことで久々の遠慮なく喜ばせてもらうw
最後まで諦めたらいけないことを身をもって知ることができた。やっぱりトイアスロンは楽しい!
◎ランアドバイス
ランコースは基本的にはフラットなコースで2〜4周回のコースが多い、今回は始めの方に2周回する場所があるのでそこを間違わないようにする。涼しくても走ると体が暑くなるので冷えすぎない程度に体を冷やすことは必要です。
心拍を測れる時計を使っていればオーバーペースを避け余裕のあるペースで走り始めることが大切です。
走っている選手同士で声を掛け合って走るとモチベーションも保ててお勧め。きつい時は無理して走らなくても歩いたり走ったりを繰り返してとにかく前に進む。
フィニシュは笑顔を忘れずに!
トライアスロンは色々な楽しみかたがあります。
速い人を決めるだけのレースではありません。この長い距離を1人で3種目こなし、一緒にレースしている仲間と励まし合い、他の競技にはない達成感を味わうことができる素晴らしいスポーツです。
楽しくトレーニングをして次のレースでお会いしましょう!